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豆本リハビリ中 [製本・製本キット・道具]

猫記事が続きましたので、今回は豆本づくりの近況を。

とにかく、3年近く豆本を作ってなかったので、
すっかり作り方を忘れてしまいました。
そんな時にはこれ!↓
IMG_1344 (編集済み)_R.JPG

とじ郎倶楽部さんの「L版プリントで手作り豆本」
本当に誰でも簡単にかわいい豆本が作れます!

上製本の基本的な構造の理解にも最適なキットです。IMG_1345 (編集済み).JPG

このキットがすごいな、と思うのはこの謎のパーツ。

星がプリントされているクリーム色の紙は剥離紙で、
めくると下は、粘着テープになっています。
IMG_1346 (編集済み).JPG

これは実は表紙の台紙。このように、3か所だけめくり

IMG_1347 (編集済み).JPG

キットに入っている用紙を上からかぶせて貼り付けます。
枠の部分を外せば、下図のように、
表紙、背表紙、裏表紙の厚紙が
正しい間隔をあけて、並べられた状態になります。

IMG_1349 (編集済み).JPG

あとは、表紙用の紙で、くるむように包むだけ。
これで、表紙は完成です。

IMG_1356 (編集済み).JPG

キットに入っている本文紙を組み合わせれば、
ほら、もう、本らしくなった!
製本工程が、
①「本文紙をかがる(縢る)」
②「表紙を作る」、
③「表紙と本文紙をくっつける」という3段階を経ることが
一目瞭然に理解できる優れたキットです。
また、上記写真、よく見ると、
本文紙と背表紙はくっついていません。
これが
腔背(アナセ)またはホローバックと呼ばれる構造。
ここが腔になっていて、本文紙の背が自由に曲がるから、
本が開きやすく、読みやすくなっているわけです。


私は、背表紙─表紙─裏表紙の間の溝の幅を
はかるのが苦手
。溝が狭すぎて、組んでみたら、
あら表紙が
つんつるてん、なんてことが
最初のころはよくありました。
このキットはごらんのとおり、しっかりチリ
(本文紙より表紙をちょこっと大きくする)も
均等に出すことができます。

IMG_1362 (編集済み).JPG

表紙の厚紙を紙で包む際、こういう角の所の処理を
ヘラを使って丁寧に
やることが、本の表情を端正にする、
なんてことも
思い出しできましたよ。

IMG_1363 (編集済み).JPG

出来上がったら、表紙にシールをあしらい、
本文には感謝の気持ちを書き綴って、
ギフトカード代わりに贈り物に添えて、親しい人に渡します。

一袋で、同じ豆本が3冊つくれるので、
最後の1個は、冒険して、違う表紙で作ってみようかな。

やっぱり紙をいじってるのは楽しいなあ。
次回は、消しゴム判子にもチャレンジしますよ!









今週の小ネタ


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『本の手帳』ができた! [製本・製本キット・道具]

試験終わりました~\(^-^)/あとは野となれ山となれ♪です

試験勉強中に『本の手帳』が届いたり豆本カーニバルがあったりと
ブログに書きたいことが多々あったのですが
試験の神様に見つかるといけないと自重するふりだけしておりました
そんな我慢の日々も昨日で終わりです。
さっそくですが、
まずは『本の手帳』からご紹介いたします

本の手帳表紙.jpg

おお、右隅にきりっとした猫社長が!
表紙の肉球模様がキュートです
今回、一応ペンネームを考えたのですが
本名をちょっといじっただけなのに、
妙に流麗な名前になってしまって
なんとも面映ゆいです(^^ゞ

表紙猫社長.jpg

巻頭には一番可愛いレースのおリボン付き猫社長♡

本の手帳中央のページ.jpg

中央のページには誰でも簡単に豆本が作れる特別付録が!!

付録製本.jpg

はい、切って折るだけで、こんなのが出来上がります!

付録中.jpg

中も猫社長画像満載。でも首だけ(^^ゞ

この猫社長首だけ画像は、豆本カーニバルの会場で
POPとしても活躍していました

CIMG4305.JPG

田中栞先生の「八嶋浅海さんはよく失敗する人だ」
という一文で始まるこの雑誌、なんとも誠実なことに、
きちんと間違いがあります

カッコつけて買ってしまった製本用の糸と針が大きすぎて
豆本には使えないので、活用方法を考えたというくだり

就寝中に毛布とシーツが分離しないように
縫いつけた
とあるのですがこれは

就寝中に毛布と(毛布の)カバーが
分離しないように縫いつけたが正しいのです。

毛布とシーツを縫い合わせちゃったら寝苦しいよね(^^ゞ

……そもそも、みなさん、就寝時そういう困難に直面しませんか?
私はよく寝ている間にカバーのなかで毛布だけ丸まっちゃって
かけててもちっともあったかくないということがあるのですが

ま、『本の手帳』は寝具の専門誌じゃないので大丈夫でしょう(^-^)

閑話休題

過去に豆本をご注文いただいた方、住所をうかがっているので
一冊謹呈いたしますね。ぼつぼつ、発送作業始めます。

「今まで雉虎堂豆本を頼んだことはないが、
この機会に『本の手帳』は読んでやってもいい」という奇特な方
メールいただければ通販いたします。

本の手帳通常版1050円+おまけのささやか豆本つき
本の手帳特別版(結構ボリューミーな特別豆本付き)4200円+送料
詳細はこちら

特別版のほうは、発送が11月以降になります
なんせ、これから作るので(^^ゞ
限定50部なんですが、残り僅かという信じられない情報が
きっと何かの間違いでしょう。ええ。

それでは、これから久しぶりに皆様のところにお邪魔してきます(^-^)

続きを読む


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祭りの前 [製本・製本キット・道具]

5月末、豆フェス直前にもかかわらず
田中栞先生の一日和本教室に参加しました!\(^_^)/
今回は備忘録としてその模様をまとめます

当日のメニューは
①麻の葉綴じの和本と②綴葉装(てつようそう)の和本と
③この二つを納める帙(ちつ)を作るという豪華三本立て

[1]麻の葉綴じ
麻の葉綴じ.jpg

平綴じの基本、四つ目綴じよりも穴を五つ増やした綴じ方。
丈夫さ狙いというより装飾性を追求したものらしいです
麻の葉というとこんなの↓
ですけれども、似てるかな。葉.jpg

グーグルに「麻の葉」と入れると
日本の伝統文様「麻の葉文」が出てきました
そういえば以前こんなもの↓も買っていたんだった

文様切り方.jpg麻の葉.jpg

なるほどこの模様には似てるかもしれない(*^_^*)
縫い方が複雑すぎて一人じゃ絶対無理(>_<) 

[2]綴葉装
綴葉装1.jpg

おやん、外に綴じ糸が出ていませんね(-。-)?。背はこんな
綴葉装2.jpg

二つ折りにした紙の束(折丁)を折り目のほうで綴じています
縫うときには、両端に針を通した二本の糸を使います
つまり四本の針を操るということ(゚Д゚;)
いやもう、どうしてできたんだか今となっては自分が信じられません。

「神経を疲弊させる実験」のような作業中、
参加者のどなたかが「宮本武蔵の気分」とつぶやきました
ああ、二刀流ね~と思っていると、
講師のT先生が
「お箸で虫をつかまえるみたいな?」
とおっしゃったので、私が
「お箸は塚原朴伝じゃないですか?」といらぬ突っ込み
いや、お箸は宮本武蔵であってるんです
塚原朴伝は鍋の蓋でした。まあ、あれだ

日本の武芸者はキッチンツールが好き♡

ということで一つ(^^ゞ

そんなこんなしながらもようやく完成。
綴葉装は最後の折丁の内側で綴じ糸を結ぶ所にも特徴があります。
綴葉装3.jpg

ああ、こういうふうに処理するなら、もう少し華やかな色の綴じ糸を
使えばよかったかなあ。

『枕草子』の「なまめかしきもの」の章段にある

「薄様(うすやう)の草子、斑濃(むらご)の糸してをかしく綴とぢたる」

というのがどうやら綴葉装のようです
金襴の裂地やら、金砂銀砂の料紙やら、絹糸やらをつかって
華やかに作ったんでしょうね(^m^)♡

[3]帙(ちつ)

和本ケース社長検分.jpg

広げると一枚の単なる板。単純な構造で簡単そうに見えるでしょ
これがむちゃくちゃ難しい(>_<)
いままで製本に関して習った作業の中で一番難しかったです。
広げたところ.jpg

五枚のボール紙は、綴じたとききちんと箱状になるよう、
ちょっとずつサイズを変えなければなりません。
また、綺麗に仕上げるため、ボール紙同士の接するところは
角を落としてあります。

フック.jpg

さらに甲馳(こはぜ)とか爪とかよばれる
この綴じるためのものを取り付ける作業
これがまた途方もなく難しかった(^^ゞ

収納したところ.jpg

おお、奇跡じゃ(ё_ё;)。サイズぴったり!
底がないのに持ち上げても中の本は落ちません♪

☆────────────────────────────☆

本文紙の化粧裁ちや仮綴じは
ぜんぶ先生がやっておいてくれたわけで
それも勘案すると途方もない大作です。
無事に完成してよかった(^^ゞ
栞先生、T先生、ありがとうございました。

最近読んだ本


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箔をつける [製本・製本キット・道具]

いよいよ6月の豆本フェスタが近付いてまいりました
まずは、がちゃぽん用30個の豆本詰め込み完了です
がちゃぽん.jpg

亀の産卵みたいですね(*^_^*)

せっかくのフェスタ=祭典です
地味な雉虎堂なりに祝祭的な作品を作りたいと
猫社長に訴えてみたところ、この不況下にもかかわらず
設備投資の許可が出ました。社長、太っ腹~(*^_^*)
ひらき4.jpg 

というわけで、兼ねて念願のホットペン[ぴかぴか(新しい)]を購入いたしましたセット.JPG

MARUMIZU‐GUMIのホットペンと各種箔のセット金10250円也
メイドインUSA。コンセントにプラグを差し込むとペンの先が熱くなるという
なんとも大陸的な機械。スイッチすらありません。

さあ、さっそく試してみましょう!!

まずは定番の金箔を白い紙で。あら、金は二種類あるゴールド光沢とマット.jpg

なるほど、光沢と艶消しなんですね。
ペン先の熱で塗料が溶ける感触がなんとも心地よいです。
同じ金でもマットのほうがやや溶けるのが速い気がする

セットに入っていたお試し用の革にも書いてみました革栞.jpg猫タグ.jpg 

熱が伝わるのにもっと時間がかかるかと思ったのですが
革の場合はほとんど普通のペンで書くのと同じスピードで
書くことができました。
豆本に使うことを考えるとやや線が太いのが気がかりです

今回購入のセットには
1mの箔が文字通りいろいろついていて楽しい(*^_^*)

黄色と青の色箔
色箔黄.jpg

青といえば青い鳥という短絡思考、
加えて残念な絵( ̄▽ ̄)ノ_彡☆ゲラゲラ
黄色い方は、三日月、たくあん、レモンなど自由に解釈してください(^^ゞ

色箔とプリンタでの印刷やスタンプインクとの違いは
筆圧で紙がくっ、とへこむところと文字の表面の艶ですね

色箔の赤
色赤.jpg

朱に近い色で、これはなかなかにモダンではないですか
あ~この色は、ほら、あれだよ
吉野家.jpg

( ̄▽ ̄)ノ_彡☆わっはっは。一万円もする機械で、
化石燃料燃やして作った電気で、何をやってんだかなあ。

一度つかった箔は溶けた部分の塗料がぬけてこのようになります。

余談ながら今回これを書くために画像検索して気付いたのですが
吉野家の「吉」は下の棒が長い吉でなんですね(ё_ё;)
ローマ字表記のロゴは黒の箔です。

銀の箔を黒い紙に。吉野家を引きずってますな(^^ゞ銀.jpg

今回のセットに入っていた箔はほとんど50ミリ幅1メートルで250円
そのなかで一つだけ30ミリ幅1メートルで210円なのが白い箔
なんでだろう(-。-)?絵の具のセットだと白が大きいのになあ

白は印刷やスタンプインクが苦手としているところ。
黒っぽい地にきれいな白字が出るのはうれしい
スジャータ.jpg

「白」で真っ先に思いついたのが「スジャータ」
でも正確なコピーは「褐色の恋人」でした
ミルクにクリーム入れてどうする(^^ゞ

それはともかく、思った通りきれいにくっきり白い。

ふと思いついてやってみた黒字に黒くろにくろ.JPG

写真のピントはあってないけれども
意外ときれいに出るじゃありませんか。
これなんかプリンタでは出せない質感ですよ(^m^)

金の皮に黒
金の革に黒.JPG

あ、黒じゃなくて「暗い日曜日」だった。
聴くと死にたくなる歌だそうです(^^ゞ 

同じ革でも表面の加工によって塗料のノリが違うようです。
また、箔の中では色箔の黒が一番、
溶けるのに時間がかかるような気がする
これは、なんだかずいぶんかすれてしまった。

でもこのかすれがヒントになって思いついたことが。
箔を置かずにペンで書けば、いわゆる「空押し」になるのでは?
からおし.JPG

おお~(ё_ё;)きれいに文字が凹んでるよ!!
でも、これは意外とすぐに薄れてしまうんだと誰かが言っていた。
賞味期限が一年未満だと考えちゃうなあ

布にゴールド光沢
布に金.JPG

あれ~(-。-)?思ったより書きにくいなあ
それに文字の表面がぼこぼこしている。
それが味になるようなデザインにしないとダメだなこりゃ

結論。ホットペンでの箔押しは、箔の溶けるスピードと
箔押しする素材との相性をしっかり確認してから
デザインなどを考えるべし!

あ~おもしろかった(*^_^*)新しいおもちゃを入手した幸せな週末でした

でも今週はもうひとつお楽しみが
これから
世田谷アートフリマに行ってきま~す\(^◇^)/


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ロングステッチ [製本・製本キット・道具]

本日のまくらは「今困っていること2点」

一点目は当ブログの糊記事(1・2)を読んでくださった
豆本を作ってらっしゃる方から、私のところに
「すみません、スティックのりを使ってしまいました」
「アラビックヤマトしか家になくて(泣)」
といったメールが寄せられたこと
私に謝らないでください(゚Д゚;)
いろいろ調べるのが楽しくて調べただけです
白状しますが今でもスティックのりちょいちょい使ってます
そしてアラビックヤマトは素晴らしい糊です( ̄▽ ̄)ノ_彡☆
 
そもそも私が「正しい製本」語るのが三百万年早い(^^ゞ
みなさん、楽しんで豆本作りましょ~

二点目は、私の友人知人に広まった豆本への誤解です。
「●●ちゃん(私の名前)以外の人はどうやって日本史のネタ考えるのかな」
「こういうダジャレは豆本の作り方の本にのってるの?」
いやいやいや
すべての豆本がお笑い目指している
わけではありませんからっ(ё_ё;)

今まで見た豆本作家さんの作品は、
可愛いものやアーティスティックなものが多く
けっしてお笑い系ではありませんよ~( ̄▽ ̄)ノ_彡☆

それでは本題です。
赤井都「豆本づくりのいろは」掲載の「革表紙のソフトカバー豆本」の
キットを使って、ロングステッチという綴じ方に初挑戦です。
CIMG3137.JPG

ロングステッチは、小冊子を合本する際などに用いる簡易製本の一種で、
表紙(今回は切りっぱなしの革)自体に折丁を縫いつけます。

初めてだったので、
表紙に糸を通すための切れ込みを入れる加減や
針を通す順番など、かなり戸惑いましたが、
本文を綴じ終わると表紙もくっついているというのがとっても楽(^◇^)
これはぜひ慣れて使いこなしたい方法です。

キットに入っていた見返しの紙がとってもおしゃれ(*^_^*)CIMG3138.JPG

ロングステッチでは、表紙の外側に糸が露出します。CIMG3139.JPGCIMG3140.JPG

手帳としては、鞄の中でいろいろ引っ掛かりそうですが(^^ゞ
豆本の装幀として考えれば、開きがとてもいいし、
糸の色で表紙の雰囲気が変えられるのがいいなあ。
今回はキットに入っていた白い糸を使いましたが、
実はそのためにいろいろ糸も買ってあるんですよ~

CIMG3141.JPG

金のラメの糸、紫のラメの糸、
青系のグラデーションに、赤系のグラデーション
まったく、作品の構想もないうちから材料ばっかり揃えちゃって(^^ゞ

ロングステッチの表紙はしなやかで丈夫な革がいいらしいのですが
私は革の扱いが苦手で、なかなかまっすぐ切れません(>_<)
キットに入っていた革は切り間違えて寸法が足りなくなってしまい
仕方なく手元にあった別の革を使ったのですが
これの裏側がなんだかぬめっとしていて、
ここにお肉がついていたんだな~なんてつい考えてしまいました。
結果として出来上がった作品は
素朴とかナチュラルとかではなく
なんか「旧石器時代的。山で捕ってきたばっかり的な(゚Д゚;)
おかしいなあ、「豆本づくりのいろは」に乗っている写真は
とってもおしゃれなのになあ(;一_一)

ハトメやら切手やらを使って精一杯演出してみたけど
どうでしょうね(^^ゞ 
CIMG3136.JPG

別の手引書には紙を表紙に使ったロングステッチものっていたけれども、
表紙に切り込みを入れてしまうので、
紙では強度が心配。
製本用のクロスなら紙よりは丈夫かな。
可愛い内容の豆本ならフェルトでも行けるかも

「六法」を素材とした新作の豆本を作っていまして、
憲法から刑事訴訟法までそれぞれを一折中綴じの
小冊子にしちゃったので、面つけをやり直さず、そのまま
ロングステッチで合本しようともくろんでおります
その時には買ってあるスペシャルな糸を使うぞ~。
いまから楽しみです
(*^_^*)

<余談 雀と桜>
桜の季節にわくわくするのは人間だけではありません
CIMG3132.JPG

こんなふうに花がガクごと落ちていたらそれは雀さんの仕業CIMG3133.JPG

雀はくちばしが短いので花の上から蜜を吸うことができません
それで、花をくちばしでちぎって後ろ側から蜜を吸うという
テクニックを編み出したらしいんです。

桜にとっては迷惑かもしれませんが
満開の花の下を歩いていると、雀のちぎった花が
プロペラの様に回転しながら落ちてくるのが楽しみです
見上げると雀さんが枝で宴会中。飲み放題ですね~♪


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のりやの婆さん [製本・製本キット・道具]

本日もまた本題の前に迂遠な前振りを

私は音楽をほとんどききませんが、三波春夫先生の
「長篇歌謡浪曲全曲集」は大好きです。
その中の「決闘高田の馬場」はご存知赤穂浪士の一人
堀部安兵衛が、道場で知り合った菅野さんという人から
「これから決闘する。たぶん死んじゃうんで、あとよろしく」
という宗旨の手紙を受け取り、牛込から走って馬場まで行って
悪い奴らをやっつけるまでを描いた愉快痛快なオペレッタなのですが、
その冒頭部分、何の説明もなくいきなり

♪のり屋のばあさんが~差し出した~
手紙を開く中山安兵衛~♪

という、もうシュールとしか言いようのない歌詞がでてきます。
どうやら牛込天竜寺竹町の彼の長屋のご近所さんらしいのですが
さてこの「のり屋の婆さん」の職業は何?

私はずっと「浅草海苔などの海産物を商う老婆」だと思っていたのですが
どうやら「姫糊(でんぷん糊)を扱う老婆」らしいんですね。
落語にも「のり屋の婆さん」はよく登場するそうで、
ということは、高齢女性のポピュラーな職業だったのかな(-。-)?
この糊は、おもに洗濯糊として使われたようで、だとすると
婆さんの職業はどちらかというとクリーニング業に近いのかもしれません
そう考えれば、相当な需要があるのもうなずけるのでした

ちなみにこの婆さんは楽曲の中盤でもすさまじい存在感を発揮します
安兵衛を追いかけるシーンの切迫感たるや
「ブレードランナー」のルトガー・ハウアー並です
糊だけに和製ボンドガールといったところでしょうか
おあとがよろしいようで m(_ _)m

さて、本題です。先週の宿題
「なぜ製本にアラビックヤマト(PVA糊)を使わないのか」
おりしも東京堂書店で田中栞先生が製本なんでも相談を
開催中
渡りに船と質問しに行くと、紙資料の保存・修復の専門家の方を
ご紹介いただき、その方から接着剤全般に関する非常に詳細な
情報をお教えいただけるという、渡りにクイーンエリザベス号的な展開に

さらにヤマト株式会社に「アラビックヤマトとヤマト糊の比較」という形で
問い合わせメールを送ってみたところ、ヤマトの方から直接家に電話が!
懇切丁寧に質問に答えてくださいました。なんというか、
渡りにレッドオクトーバー(゚Д゚;)

というわけで多方面にご迷惑をおかけしながら集めた情報をまとめると
アラビックヤマトとヤマト糊は糊としての性能はほとんど差がない
そうです。

厳密にいえばアラビックヤマトのほうが接着強度は若干強いけれども
二つの糊の差よりも、塗り方や塗る素材による差のほうが大きいとのこと
また変色などの経年変化に関しても、糊を塗れば多かれ少なかれ
起きることで、糊自体の性質よりも塗った紙の素材やその後の保管方法
などによる違いのほうが大きいそうです。

アラビックヤマトのセールスポイントは
スポンジキャップの機構にあるんでしょうね。
塗りムラが出るスポンジキャップは製本では使えないでしょうから
アラビックヤマトを使う積極的理由がない。
また、アラビックヤマトは乾燥後やや光沢をもつらしいので、
うっかり本の平などにつけてしまうと目立つというのも
使わない理由の一つでしょう。
だからといってヤマト糊なら平につけてもいいというわけではないのですが(^^ゞ

以上が現時点での結論です。とても勉強になりました。
ご協力くださった皆様、ありがとうございましたm(_ _)m

今回糊クエストのプロセスで実にいろいろな情報に行き当たりました。

先週ぼんぼちぼちぼちさんが「切手の糊」について
コメントしてくださったので気になって調べてみたところ、
この糊も、アラビックヤマトと同じPVAでした。
また、「のり屋の婆さん」が商っていたであろう洗濯糊は、
現在ではほとんどがPVAだそうです。意外と身近な素材でしたね。

さらにchakoさんからは「CMC糊」についてコメントいただきました
CMCはカルボキシメチルセルロース……(・.・;)アタマイタイ
天然のセルロースを加工した半合成素材?なのかな(-。-)?
「市松糊」という商品名で売られているもので
乾燥しても柔らかく、和紙の柔らかな風合いを損ねないとのこと
和紙のちぎり絵などに使うそうです。
でも、粉の状態で売られているので、使うたびに水で溶く必要があるのと
加水したら日持ちしないそうで、一回に使う量が少ない豆本づくりだと
ちょっと大変かなあ。

あ、そういえばこんにゃく糊なんてのもありましたね
これは和傘の防水コート剤として使われてきたもので
かつて日本軍がこれで風船爆弾を造ろうとしたくらいだから
相当の強度と防水性を得られるんだろうな。

erica*さんによればイタリアにはジャガイモから作られた糊があるとか
でんぷんを含むものなら何でも糊になるのかな(ё_ё;)

調べれば調べるほど、ぬるぬるぬとぬと、糊ワールドは広がります

また前回の記事に「糊、懐かしい」というコメントをいくつかいただきました
粘土やクレヨンとともに糊は小学生の「お道具」の代表選手(*^_^*)
子供時代の工作の思い出と密接に結びついているんでしょうね

本格な製本教室では正麩糊を煮るところから教わるそうです。
鍋で糊を煮るなんて、魔女っぽくて素敵♪とは思うものの
保存が利かない糊が大量にできちゃうのは困るよなあ(;一_一)
と思っていたら、上記専門家の方が、電子レンジで正麩糊をつくる
レシピを教えてくださいました。ありがとうございます。
いつかやってみますね(*^_^*)

当面は、衝動買いしたパステルカラーがキュートなフエキどうぶつ糊
限定カラー五個セットがあるから……
((; ・Д・)
ハッ ヤマト株式会社の方、ごめんなさい
次はヤマト糊を買います(^^ゞ

<気になる方は> 
興味をもたれる方がいないとも限らないので ☆彡Σ( ̄▽ ̄)オラヘンガナッ
「決闘高田の馬場」の動画を探してきました
残念ながら三波先生の動画は見当たらなかった(>_<)
件の婆さんは2分15秒ごろ登場します(音がでます)

<おまけ>
「モノクローム キャッツ」のヤヨさんから
無料でフォトブックを作れるキャンペーンをやってます
という情報をいただき、猫社長の公式写真集をつくってみました
地味~な糊記事に付き合ってくださった猫好きさんへのサービスです
お色気水着写真はありませんが、毛皮写真満載です(^^ゞ
こちらをクリック、っていう文字をクリックするとそのページに飛ぶ
っていう風にする方法が分からない(>_<)オシエテクダサ~イ
そのままURLを貼りつけますねっ↓!
http://www.photoback.jp/friends/preview.aspx?pbid=PBER-2367961001292107370&kw=DFCE0C67

 


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切った貼ったの世界・後編 [製本・製本キット・道具]

逢えば別れるのが人生、切れば貼るのが製本(-。-)y-゜゜゜ 
今日は「切った貼った」の後半、「糊」のお話です。

製本の本などで紹介される糊は次の二つに大別できます

☆彡でんぷん糊
不易糊工業株式会社のフエキ糊。原料はコーンスターチ(ё_ё;)
ヤマト株式会社のヤマト糊。原料はタピオカ(゚Д゚;)
この二つ小学校の工作の時間以来のお馴染みですね。
本格的な製本では生麩のりというものを使うそうです。原料は小麦粉。
まとめてオーガニック系というところでしょうか
乾いた後も紙が堅くならないのが特徴です
また一見欠点に思える乾くのが遅いという特徴も私のように
しょっちゅう貼り間違える粗忽者にはありがたい(^^ゞ

1975年に登場したフエキ動物のり
可愛いけど何の動物なんだろ?犬?

ふえき動物.jpg

☆彡ボンド
黄色いボトルでお馴染みコニシ製作所の木工用ボンド
原料は酢酸ビニル樹脂ってナンジャソリャッ┐(´∀‘)┌要するにケミカル系ですね
早く乾くのと接着力が強いのが特徴ですが、欠点は乾くと硬くなること
私は「製本用ボンド」(100ml315円@美篶堂)というのも使っています
接着力は強いのに乾いても堅くならないという優れモノ、
背固めなどに最適です
美篶堂のワークショップでは「きボンド」と教わりました。
さてそれは、めずらかな稀ボンドか、気合いの入った気ボンドなのか?
と一人で盛り上がっていましたが「生ボンド」でした。
「とりあえずナマ!( ̄▽ ̄)ノ」の「生」ではなく「灘の生一本」の方、
「薄めていない」という意味なのではないかと思われますが

個人的にはセレブな貴ボンドとお呼びしています
結果、普通のボンドは平民ボンドと呼ばれてしまうのでした
私の豆本には平民ボンドで十分なんですが(^^ゞ

ボンド三兄弟.jpg

☆彡糊ボンド 
糊もボンドも広い面を塗る場合には水で溶いて薄めます。
さらに表紙のように広い面をしっかりくっつけるときには
ボンドとでんぷんのりを1:1で混ぜ水で延ばした
糊ボンド」を使うこともあります。
『豆本づくりのいろは』では混合糊と紹介されていました
どのくらい水を入れるかが本によって違う(^^ゞ
なので私もなんとなくこんなもんかな~という水加減で使っています。

水糊.jpg 

水でのばしたものはついつい作りすぎて余るので
適当な空き瓶に入れて保存しています。
先日みず糊を使い切って瓶を洗おうとした時のことです
ふわりとスパイシーな香りがするではありませんか。
この糊、ビミョーにカレーくさい(゚Д゚;)
よく洗ったつもりだったんですが
あわてて完成した豆本の匂いを嗅いでみましたが無臭でした
でも麻薬探知犬ならきっと微妙なカレー臭をかぎ分けるに違いない
というわけで、雉虎堂の豆本を犬にかがせるのは
ご遠慮くださいm(_ _)m

においといえば先日こんな場面をスクープ

ケツ印.jpg

猫社長が乗っているのは裁断前の「ひらがなのささやき」の本文紙
社長、シリで検印するのやめてください(゚Д゚;)
なんとなくかぐわしい感じがするので、この一枚は糊ひき紙にしました(^^ゞ

糊の話に戻りましょう。スティックのりについて。
これは製本では使ってはいけないと教わりました。
粘着力が弱く、時間がたつとはがれてしまうそうです。
でもな~作業楽だし、豆写真集を作るときに便利なんだよな~
インクジェットプリンタで印刷した写真を全面糊づけしてもにじまない!
糊業界(?)のみなさん、パワフルなスティックのりをぜひ
開発してくださ~い。

糊といえばアラビックヤマトを想起する方も多いのではないでしょうか。
でもこれも製本には使わないらしい。
もともとアラビア糊というのはアラビアゴムを原料としたゴム糊で
昔は美しい瓶に入れて売られていたようですね
今オレンジ色のキャップでお馴染みのアラビックヤマトは
ポリビニールアルコールが主成分でつまりケミカル系
業界ではPVAなんて表現するらしいけれど、
私はこのアルファベットの略号が苦手
バスケットボールのあれとか経済学修士のそれとかとごっちゃになるっ(>_<)
それはともかく乾燥のスピードも接着力もでんぷんのりより高いのに
どうして製本で使っちゃいけないんだろ(-。-)?
( ゚д゚)ハッ!、まさかアラブだけにパレスチナ問題がからんでいるとか……

そんなわけないですね。すみません。よくわからないので今から
製本駆け込み寺に行ってきます。というわけで、このお話は
来週に続きます(^◇^)/~~~

<社長ストラップ>
毎回魅惑のミニチュアワールドを堪能できる
”Sachi’s ~ミニチュア不思議な世界~”のサチさんに
猫社長のストラップを造っていただきました~\(^◇^)/

サチさんのストラップ.jpg

うわあ、社長こんなにかわいかったっけ~(ё_ё;)
キャットフードとペットミルクと御飯皿にかりかり三粒
なんか「愛されてる猫」って感じ~・:*:・(*´∀`*)ウットリ・:*:・
もったいなくて普段使いにできないな~

非常用の合鍵につけて大切に保管します
サチさん、ありがとうございました(^◇^)


検索遭難者を少しでも減らすため、タグに工夫を凝らしてみました
この記事書くために私自身何度もこっち方面に遭難しましたので(^^ゞ


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切った貼ったの世界・前編 [製本・製本キット・道具]

製本の工程は作る本の種類によって違いますが
糸で綴じる洋本の場合おおざっぱに分けるとこんな感じ。

①折丁(ページの束)を作る
②折丁を糸で綴じる
③背固めと化粧裁ち
④表紙をつける

このうち、多くの手製本初心者にとって最初の難関が
そう、
化粧裁ち(;一_一)
今回はその恐怖の一端をレポートしてみましょう(゚Д゚;)

紙を数枚重ねて二つ折りにした場合、こんな現象が……

化粧断ち.jpg

このまま製本したら、本の前小口(ページを開く部分)が、
ある種の歯ブラシのフォルムのようにぎざぎざになってしまいます。
また切るにしても縫うにしても人の手がすることですから
どうしても微妙な(私の場合はかなりの)ずれが生じます。
これ、このように↓

化粧断ち.jpg

そこで、紙を縫い合わせ、背を補強した後で、天、地、前の三方の小口を
カッターでスパッと切り落とす。これが「化粧裁ちです。

1)カッターの刃を折って新しくする。刃は必要最低限だけ出す。
2)切るところに金属製の定規を正確に当てる。
3)本の上にしっかりと親指を乗せて定規を固定する
  (豆本だと乗せるのがタイヘン(>_<))
4)肘を落としカッターの刃を寝かせる
5)刃を定規に添わせるように軽く手前に引く

化粧断ち3.jpg化粧断ち2.jpg

紙を一枚ずつ切るようなつもりで
切るべし、切るべし、切るべしっ

……ほとんど、有名なボクシング漫画の世界。

工程の中では中盤に当たるこの化粧裁ちで失敗して
何度最初から作りなおしたことか(T_T)

おそらく変な力が入っているせいだと思うのですが
化粧裁ちをすると太ももが筋肉痛になる
なんていう時期もあり、今でも化粧裁ちの前には
コンセントレーションも兼ねて準備運動をしています(^^ゞ

最近では紙の目に沿って切る前小口の化粧裁ちは
結構好きになってきました(*^_^*)
折山を切らないといけない天と地の化粧裁ちは相変わらず
勝率8割くらいなんですが(^^ゞ
だから薄い本の場合は天地の化粧裁ちはしないこともあります
岩波文庫は今でも天小口は化粧裁ちしてないみたいですね。

今までやった最大の失敗は、「逆(折山)を切った
苦労して綴じた本のページがバラバラにっ(゚Д゚;)
信じられない話ですが、量産してるとこんなことも起こります
またそういうときに限ってすっぱりうまく切れるんだこれが
頭の中でモーツァルトのレクイエムが流れましたよ(T_T)

もし雉虎堂の豆本を手にとっていただける機会がありましたら、
前小口を触ってみてください。つるつるしていたら、
「あ、化粧裁ちがんばったんだな」と思っていただけたら嬉しいです
ちょっとガタガタしていたときは……
すみません、
人間が作っている証拠、ということでご寛恕下さいませっ(>_<)。

<お知らせ>
郵送での購入ご希望の方、いらっしゃいましたら
サイドバー「その辺の猫劇場」の下の「雉虎堂 メールはこちら」から
メールに①希望商品②お名前③ご住所④連絡用メールアドレスを
ご記入の上ご送付ください
商品は『ひらがなのささやき』『猫に日本史を教えてみた』
『ヒルベルト問題の猫的アプローチ』
の三種類です
今、立て込んでいますので少々お時間をいただくかもしれませんが
出来次第お送りいたします。
通販は一人ではとてもさばききれませんね(^^ゞ
でもブログでお馴染みの皆様には読んでいただきたいのでこっそり告知します


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二人ワークショップ [製本・製本キット・道具]

以前の記事で紹介した「豆本の作り方動画」に関して
とある方から
「これは略式な方法で、初心者が試しに
やってみる分にはいいけれども、質の高いものを作るのは
難しいのでは」
というご指摘をいただきました(^^ゞ
今はリンクステッチをマスターしたので
この動画の方法は卒業したのですが
さきざき厚い本を作る時のために、
「本かがり」も出来たほうがいいなあ、ということで
先日下野邸にご一緒したMさんにレクチャーしていただくことになりました。
Mさんは「教えるレベルじゃないんです」と盛んに謙遜されていましたが
わざわざ私のために手順を図に書いてきて下さいまして、
感謝感激です(^◇^)

縫い方.jpg

本かがりは、糸と紙の間に「支持体」と呼ばれる補強材を縫い込める
製本の方法で、分厚い本でもしっかりと丈夫に作ることができます
本来は支持体を垂直に固定するかがり台という道具を使います。

かがり台.jpgこんなのです。

もっと分かりやすい画像はないか探していたら
大阪府富田林市に「かがり台」という地名があることが分かった(^^ゞ

とにもかくにも、並装ばかり作っている豆本屋には
こんな高価でかさばる
お道具はモッタイナイ

 なんちゃってかがり台.jpg 

このように支持体をテーブルや作業台にセロテープで
貼りつけてしまうのですっ!( ̄▽ ̄)
今回の支持体はラーメンではなくほぐした
もうちょっと垂直にきりっと立てないとダメなんだけど(^^ゞ
下の台は南蛮渡来の薬箱です

練習なのである程度の数の紙を綴じたいけれども白紙ではつまらないので
数学ブーム継続中の主人へのプレゼントとして
10万の位まで収録した素数表を作ることに。
3枚12ページを一折として10折の本文ができました。さあ、かがろう!

かがりおわったところ.jpg

う~ん、やっぱり目うちで穴をあけたせいか、かなりでこぼこしてるな(^^ゞ
作業の途中で糸が足りなくなると必要なのが糸継
これが苦手なんです(>_<)
でもMさんの親切なメモのおかげで何とかパス!

糸つぎ.jpg

ちゃんと綴じ穴のところで糸を継ぐことができました(^◇^)

間があいている2.jpg

おお、折丁と折丁の間に見事な隙間が(^^ゞ
でも大丈夫。背固めをすればこのくらいはきちっとくっつくから(-。-)

さて蒲南茶荘さんの「紫宝」とどらやきで一休みしてから
今度は私がwordを使った面つけの方法を説明する番です

四枚の紙をまとめて二つ折りにして折丁を作った場合
一番外側の紙の裏表はこんなことになります

面付け.jpg

うぬぬぬ、混乱混乱。まずエクセルでさまざまな面つけのパターンを整理し

面付け表.jpg

ワードの表とテキストボックスのリンクの機能を使ってページをくみ上げました

ワードでめんつけ.jpg

しかし、こんなものを開発したところで、私の作る豆本はいずれも
片言隻句の小ネタばかりなので出番はないのでした(^^ゞ

そんなこんなで、とても充実した二人ワークショップでした。
Mさんありがとうございました(^◇^)

<美しい友情>

和紙の贈り物.jpg

京都に遊びに行った友人のOさんからお土産に鈴木松風堂
和紙の端切れセットをいただきました
わらびの里の手選りちりは箱と包装紙がとても素敵です
さらに「暮らしの手帳」2‐3月号にアメリカ人の豆本作家の
ご夫婦の記事が出ているとの情報もくれました。
さらにさらに猫社長へのつけとどけまでっ(T_T)アリガタヤアリガタヤ
わいろ.jpg

暮らしの手帳、さっそく買ってきたよ。
あ、これは、赤井都さんの『豆本づくりのいろは』にも紹介されていた
ピーターさんとドナさんではありませんか(ё_ё;)

材料調達、情報収集、栄養補給と多方面から、
私の豆本ライフをバックアップしてくれて本当にありがとう( ̄▽ ̄)


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田中栞の豆本ワークショップレポート [製本・製本キット・道具]

豆本虎の穴修行・12時間製本耐久レース第二弾!ということで
先日、田中栞先生の豆本ワークショップに参加してきました!
今回は丸背ハードカバー箱付きという豪華な豆本を作ります。

本の背には丸背と角背があります。

これが角背          これが丸背        これは猫背(^m^)
角背.jpg丸背.jpg外猫だったころ.JPG

家にあるハードカバーはほとんどが丸背です。
丸背のほうがページがめくりやすいのかな。
背を丸くするという工程が増える分、手間がかかります。
本来は何日もかけて行う作業ですが、
一日で箱まで作ってしまうという田中栞マジック

まずは本文を綴る作業から。
今回はリンクステッチという綴じ方を習いました。
とじ終わったところ.JPG中の糸.JPG

おわっ、写真で見ても緩いのが分かりますね。
締めすぎてもダメ、緩すぎてもダメという、微妙な手加減のいる作業です。
覚えれば何折の本でも作れるようになります。練習あるのみですね。

次に背を丸める作業。下の写真中央、黄色い袋の中にある
クランプで紙を締めあげて背を金槌でとんとんと叩いて丸くしていきます。
綺麗なカーブを出すにはこれまた微妙な手加減が必要です。
先生に手伝っていただいて何とか形になりました(^^ゞ
道具.JPG

後は表紙をつけて本は完成。豆だけとちゃんと丸背になっています豆丸背.jpg

次に箱作りに取り掛かります。

箱のオモテを上にして本を出せば、
本のオモテが上にくるように作るためには……
箱と本の表1.JPG
同じ向きから見たときには、本と箱のウラオモテは逆になる箱と本の表2.JPG

(-。-)???…………混乱してきませんか。
先生は「これはよく間違えます。プロでも間違える人がいますよ」
とおっしゃっていたのですが、
実はこの日先生に見ていただこうと持参していた
私の豆本の試作品がまさに逆だったのでございます(^^ゞ
いやあ、習いに行ってよかったよかった。

豆本の場合、ぴったりな箱に納めてしまうと
なかなか取り出せなくなることがあります。
今回は箱のリボンを引くと中の豆本が
ひょこんと出てくる仕組みを教わりました。

記念写真.jpg

家に帰ってからリボンの先にチャームをつけてみました。可愛い(*^_^*)チャーム.JPG

本日の作業は終了。そのあと、先生の膨大な蔵書の中から
貴重な豆本や稀覯本を見せていただきました

★おり.jpg★ステンドグラス.JPG★金の文字.JPG★銀の文字.JPG★武井刊本.JPG★西洋の豆本.JPG

あっという間に時間が過ぎ、家に着いたのは夜中近く(^^ゞ
有意義な一日でした。田中先生ありがとうございました。

<お知らせ>
神田神保町の東京堂書店創立120周年記念
「田中栞の豆本づくり」フェアが3月1日~14日
東京堂書店ふくろう店にて開催されます。

ワークショップあり、先生の蔵書の展示あり
(上で紹介した本も展示されるようですよ)
さらには本に関する「なんでも相談室」ありと盛りだくさんな内容です。
製本に興味はあるけど、何から始めよう?という方
おすすめですよ~(^◇^)ノシ


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